2014年9月9日火曜日

あいかわらず個々の細かいところにばかり目が行って全体が見回せない性格がよくでたスピーカー選び

何か購入するときはカタログスペックや仕様を想像でこねくり回してそれっぽい理屈を並べて決定することが多い

天井埋め込みスピーカーは環境による影響が大きくて試聴はあまり意味ないと考え、いつものように机上で決めた結果がこれ
  • KEF Ci160QR
サラウンドとして使い、天井から飛び出さない(=視聴位置に向けてアングルをつけられない)のが妻からの条件である以上
点音源を売りにしているKEFなら真下からずれていても多少はマシ
ウーファーが奥まったところではなくできるだけ表面についているらしいので音の広がり的にも有利?
と?付きではあるが一応の理由付けをした

決定はしたもののここでまたいつもの好奇心が顔を出す
国内のカタログを見てみるとウーファー表面の色は黒
本家のHPでは同じ型番で銀色をしている
そこでいろいろな国のHPを見て回るとCi160QR.2として銀色モデルが載っているところがある
どうやらマイナーチェンジがあり国内販売と海外販売分とで違うらしい
4本揃えるべきだという常識と比べてみたいという好奇心がせめぎあ・・・う間も無く2本並行輸入品を注文
残り2本は国内版を買うことに


さて、さすがにフロントの3本は音を聞いて決めたいので聞きなれたCDを何枚か持って視聴に出かけた

一応の候補は
  • KEF Q900
  • JBL STUDIO 590 CH
  • B&W CM8
の3つ

あくまで個人的な感想で専門家の分析や一般的な評価とはかけ離れているかもしれないが、次のように感じた

KEFは左右へ音が移動する際、非常に明確で広い範囲の動きに感じる
(これがよく言われる定位に優れるというものか・・・人の評価によってすでにプラシーボがかかっている?いやいや下調べなどに縁のない奥様も同感だし正当な感想に違いない)

JBLは実家が4344だったこともあり20数年来聞きなれた音
どうしても自分の中でリファレンスになっているようで一番馴染んで聞こえる
特に低音が好き
(時代も設計も全く違うのだから同じJBLと言っても音が似ているとは限らないとは思いつつ、なんとなく似た感じを受けるのはやはりプラシーb)

B&Wはボーカル域がとにかく聴きやすい
その辺りを持ち上げているだけなのかもしれないが声が鮮明


これまた専門家には怒られるかもしれないが
  • クラッシックや環境音楽ならKEF
  • 低音を聴きたい楽器曲ならJBL
  • ボーカル曲ならB&W
と思った

最近良く聴くのはボーカル曲であり、ホームシアター用途としてもセリフが鮮明なのはメリットだということで多少音が派手すぎる気もしたが今回はB&Wのスピーカーに決定した


ということで現在のスピーカーシステムは
  • フロント B&W CM8
  • センター B&W CMC
  • サラウンド KEF Ci160QR
  • サラウンドバック KEF Ci160.2QR
  • サブウーファー YAMAHA YST-FSW150

と見事にバラバラとなっている


2014年8月30日土曜日

天井埋め込みサラウンドスピーカーの配線

サラウンドスピーカーの配置は決まった、あとは配線をどうするか

ケーブルの品質は巷でいろいろ語られているのでそちらにお任せすることにする

ケーブルによる音の変化はあることはあるだろうし、それによる好き嫌いもあるとは思うのだが、それが正確性を備えたものなのか味付けされた結果なのかを語れるほど絶対的な音感は持ち合わせていない
どうせこちらはすでに15,000Hz以上が聞き取れなくなっている老化耳
あまり品質にこだわっても・・・という思いがある

余談だがブログ主は学生時代軽音楽をやっていた
耳は大したことないので1万円/mのケーブルだとどれほど素晴らしい音にかわったかは正直判別できないものの、その時見かけたマイクなどに使われているバランス方式のノイズ除去の原理は非常に納得できるものだった
同様にツイストやスターカッドの効果の原理も理解できる

やはりスピーカーケーブルもいわゆる「品質()!!」ではなく物理的な「原理」で選ぶ方が性格的にあっていると感じた

ネットで調べてみるとCanareの4心ケーブルが価格のわりに評価が高いようだ

HPで音がいいとかではなく、自身がノイズを出さないという点を売りにしているのも好感が持てる
先ほどのマイクと違ってスピーカーの信号だとさほど外からのノイズに気を使うことはないかもしれないが、ノイズを出さないということは信号の減衰も少ないということで、サラウンドスピーカーのように配線が長くなりがちな時にはスターカッドは有効だと思える

長くなるので太めにしようかと思ったが、配線を通すCD管が既存の梁などで蛇行しており取り回しに不安があったため 4S6にした
想像したよりもしなやかでこれならもう少し太くてもよかったかというのが購入後の感想

左右のペア同士は長さを揃えたが、これも到達時間とか位相差など自分に聞き分けられないほどの微細な要素のためではなくダンピングファクターを揃えたかったため
ちなみに長い方の余った線は普通に巻いて置いてある
よく言われているコイルになってしまうという説は+-の両方が通っているので発生しないと思うことにする

リアとサラウンドバックのケーブル長は無理に揃えず
どうせ出て来る音も違うしディレイもかかったりしているわけだし・・・


次に考えたのは壁からの配線をどう取り出すか

もちろんアンプに直付けが最もいいだろう
しかしそれではアンプの位置を変える時に長さが足りなくなる恐れがある
ここは利便性をとって端子を取り付けることにした

パナソニックの壁用スピーカーターミナルは見た目はいいのだが少し高値

見える場所ではないので普通のスピーカー用のターミナルを使うことにした


NEUTRIKのNL4FXにも憧れているので、頻繁に抜き差しするわけではないし余計な接点が増えることも承知でいつか試してみることになる予感

そういえば4S6の被覆を剥いたあと赤ー透明赤・白ー透明を撚ってあるのを見かけるが自分ではプラスの理由付けが出来なかったので省略した
40箇所撚るのが大変というのが大きいのだけれども・・・

2014年8月28日木曜日

7.1ch スピーカーの配置 ~ 久々の三角関数

久々にsin() cos() tan() を使ったというだけのお話
もしかしたら実生活において応用するのは高校以来始めてかもしれない

ある日設計士さん(親しい)から電話があった

設「そろそろ天井の墨入れするからスピーカーの位置をおしえて」
主「視聴位置から後ろに20°と60°で距離が・・・」
設「こっちで角度計ってやってもいいけどお前それで満足するの?」
よくお分かりで・・・

設「現場にきて自分で確認しながら指示したほうがいいんじゃない?」
とてもよくお分かりで・・・

設「角度じゃなくて寸法にしてきたら早いだろうね」
ごもっともで・・・

 かくして一生縁が無いかと思っていた三角関数とたわむれた
勉強のときと違って結構楽しかった

2014年8月27日水曜日

7.1ch スピーカーの配置 ~ 現実とのはざまで悩む

スピーカーの設置角度は決まったが実際に設置するとなると理想通りとはいかない
我が家のリビングはかなり変則的な形で横幅がない
先ほどのスピーカーの角度図を重ねてみると当然のようにサラウンドスピーカーは屋外に飛びだす
気に入った屋外用スピーカーがなかったため仕方なく屋内に収めることにした

ここでまたひとつ疑問点が生じる
サラウンドスピーカーをフロントと等距離におけない場合
  • サラウンドバックだけでもフロントと等距離に置く (下左図)
  • むしろ後方の4chを等距離にする (下右図)
どちらが好ましいのだろうか
(ちなみに一番下のキッチンに置いてあるスピーカーはZONE2なので今は関係なし)

床起きのスピーカーなら試せるのだが埋め込みとなると想像で決めてしまうしかない
定位感に劣る天井埋め込みであまり距離を取ると更にぼやけてしまうおそれがある
全スピーカーからBGMを流す時に食卓の真上にスピーカーがあるのもいいかも
などと一応の理由をつけて今回は後方4chを等距離に配置することにした

2014時点での雑感

ドルビーアトモスがそろそろ家庭に入ってきそうだ
実際に設置できる人はなかなかいないと思うが・・・
天井スピーカーで高さを表現するとのことで、そうなるともともとスピーカーが天井埋め込みの場合非常に具合が悪いような予感がする
ドルビーアトモスの天井スピーカーはフロントLRの直線上だそうだ
我が家の場合だと左図のようにしておけば(=フロントの正面に来る)、床置きで新たにサラウンドスピーカーを足してやることで天井スピーカーをアトモス用に転用できたかもしれないと思った
ここまでsp数が増えてきたらそろそろアンプにもスピーカーのアサイン変更のような機能が付いて欲しいと思う

2014年8月26日火曜日

7.1ch スピーカーの配置について考える

AVアンプを更新した理由のひとつにリフォームが控えていたというのがある
普通はリフォーム終わってから選ぶものだろうと突っ込まれそうだが物欲には勝てなかった

リフォームにあたりAV関係は自由にやらせてもらえたのだが、奥様唯一の条件はサラウンドスピーカーは埋め込みのみ可というもの
せめて天井つり下げではだめかと提案したが見た目でNGらしい
唯一の条件ということは絶対譲らないと言う意味に等しいのでここは遵守するしかない
せめて耳の高さに設置しようと壁面埋め込みにしたかったのだがどうにもいい位置に壁が無い
結局リビングシアターでよく見かける無難な解決策天井埋め込みにすることにした

埋め込みということは設計段階で場所を指定しておかなければならないということでもある
あとから気軽に位置調整というわけにも行かない
新築ならスピーカー位置ありきで設計できるのだろうがリフォームの場合は梁や部屋の形などいろいろと既存のものに制約を受ける
一番後悔しない落としどころを探るべく、少し基本から調べてみた

 ITU-R BS.775-1が推奨する5.1チャンネルの配置



5.1chの配置はITU-Rで定義されていて比較的シンプル

Dolby社が推奨する7.1チャンネルの配置


今回調べて初めて知ったのだが意外にも7.1ch以上になるとITU-Rでは明確にサラウンドスピーカーの位置が定義されていないようだ
正面から60°~150°の範囲にスピーカーを2つ置くオプションは見かけたのだがこれだと7スピーカーだが5chのように思える
そこで上図ではドルビー社が推奨する配置を載せてみた
またSRとSLを90°の位置に配置するTHX方式もあったりと7.1chについては混沌としているようだ

 我が家で採用する角度


そしてITU-R 5.1chとDolby 7.1を重ねてみたのがこれ
フロントは視聴者と正三角形がやはり好きなので30°

サラウンドはDolby 7.1とTHXを重視するなら90°なのだろうが
  • SACDや映画でもまだ5.1chのソースも多い
  • 天井埋め込みスピーカーのためどうしてもフロントに負けて前に引っ張られそうな予感
  • 友人が来たときに後ろからの音が派手な方が「どうよ?」って顔がしやすいから
などを考慮して110°にすることにした

サラウンドバックはサラウンドとの間隔を確保するために150°

この角度を元に部屋の形とにらめっこして行くことになる

2014年8月24日日曜日

YAMAHA AST-F100 と AST-A5

AVアンプとパワーアンプの電源連動において意味もなく趣味に走ったのだが、そもそも何でパワーアンプをつなげるのかという話

わざわざ外部アンプを使うなんてさぞやご立派なスピーカーかアンプをお持ちなんでしょう?
などといったことは無くて、今まで使っていたのは

YAMAHA AST-F100 (スピーカー) と
AST-A5 (パワーアンプ)

これも1990年から使っていた年代物で上記リンクにあるように駆動するのに専用のパワーアンプが必要という代物
薄型スピーカーに対するあこがれとカートリッジの差し替えで専用にも汎用にもなるというギミックに一目ぼれして、学生時代にアルバイト料をつぎこんでAVアンプとともに購入した

スピーカーグリルはグレーだったのを自分でオレンジに張り替えて悦に入っていたのを思い出す
  

当時から本質よりも見た目やギミックにこだわるミーハーさは変わっていないようだ

なお、このスピーカー=オレンジ色というのは25年間で自分に深く植え付けられていたようで、後にスピーカー更新の際にもまた顔を出してくることになる

AVアンプとパワーアンプとの電源連動

AVアンプを入れ替えて考えなくてはいけなくなったのがパワーアンプの電源連動
TA-E1000ESDの時は背面にサービスコンセントがあったため特に何も考えることはなかったのだがRX-V773には無くなっている

そこでいわゆる電源連動タップの使用を考えたのだがスタンバイ時にHDMIパススルーを行っていたり入力切替をしたりしたときに待機電力(と言っていいのかどうか、もはやアヤフヤ)が安定しているのかわからない
閾値で判定するタイプでもおそらく大丈夫だと思うのだが、なんとなく上手く動いていると言うのはあまり気持ちよくない

そこで背面をよく見てみるとDC OUT 端子といういかにもUSBの刺さりそうなコネクタを発見
これならUSBをトリガーにするタイプのタップが使えそうだと調べてみると、どうやら大丈夫らしい
という記事を見かけてしまった

将来USBの電源出力が常時出力となる可能性もあり得るからと言い訳しつつ、完全に工作ゴコロをくすぐられてしまったブログ主
トリガー出力 => USB変換  => USB電源連動タップ方式に決定した
(※当然DC OUT端子利用よりさらに規定外であろうことには気がつかないふり)

いそいそと100均にシガーソケットチャージャーを買いに走り

USB連動タップと組み合わせて希望の動作自己満足が得られました


以前の記事でAVアンプ更新したらリレー音が1回になると書いていたけれど、パワーアンプつなぐのか?
という疑問については次の回で